2008 神戸ルミナリエ 
フィルム版2ページ目
フロントーネ





古い写真好きの間には


「トライXで万全!」

「世はおしなべて1/3」



なんて名言があったりします
(^^)

(コレ、知らん人は「究極超人あ〜る」を読みなさい!)


ところが
ルミナリエを感度400リバーサルフィルムで撮影する場合には

「LBB−8で万全!」

「露出はオール1/40秒 f4!それ以外は不許可!」

だったりするんですよね
(^^;)

LBB−8って言うの
FUJIの色温度変換フィルターなんですけど
これが無かったらルミナリエの写真、
マッカッカ〜になっちゃって
黄色の電球とかゼンゼン色が出てくれなかったりします。
それに露出によっても発色具合が影響を受けて
現物のイメージに近い写真にならないんですよね...

このフィルターと露出の組み合わせは
かなり試行錯誤した値なんですけど
それがつかめるまでカトちゃんも
かな〜り怪しい色の写真を撮ってました(^^;)

ちなみに当HPに収録してるルミナリエの写真は
全部このセッティングだったりします。


色の再現って言う点で言っちゃうと...
実はルミナリエ公式HPの写真って
いまだにかなり怪しかったりします。
(^^;)

この点デジタル版に使ったD3は
ホワイトバランスはオートのままで
かなり良い色を出してきたのには驚きました!
net上、あちこち色んなサイト様がルミナリエの写真をUPしてるワケですが
最近のデジカメはコンデジ、一眼にかかわらず
色の再現の良い物が多いですね!
ホントに良い時代になりました
(^^)





デジタルでは撮ってなかったけど
ショーウィンドウへの映り込みを利用した一枚。
この写真の露出も実は1/40秒 f4なんです。

現場ではカメラの露出計は色んな値を出してくるんですけど
ルミナリエって、
電球1個1個が綺麗な色に写らないとサマにならないんですよね。
電球1個1個がフィルムの上にどれくらいの大きさで写るかによって
最適な露出は厳密には変わるんですが
大きく写る電球から小さく写る電球まで
ダイナミックレンジ(フィルムの場合はラチチュードと言いますが)の範囲に収まるようにしようとすると
答えは1/40 f4だった、と言うワケです。






これは右がガラスへの映り込み、
左が現物なんです。
ガラスに映ってる方はほんの少し暗いけど
そんなにハッキリわかるほどの差でもない...
一つ上の写真、
ガラスへの映り込みを利用しているからと言って
露出を変えないといけないほど暗くなっちゃうワケではないので
同じ露出で撮ってるワケです。




















斜めにアングル付けて画面一杯に大きく写すと
ズド〜ン!
ってカンジの勢いが出て良いですな!





この1枚を見ると
やっぱり次もフィルムを使いたいなァ、
って思っちゃうんですよね。

デジタルの場合、
ダイナミックレンジがフィルムより狭いので
露出を手前に合わせると奥が白く飛んじゃう、
奥に合わせると手前が暗〜く沈んじゃう、
すなわち手前から奥まで綺麗な色には写ってくれない、
っていう難しさがあるんです。

それにデジタルだと電球の1個1個が
電球の形に写って
フィルムみたいに光の玉に写らないんですよ(^^;)
フィルムだとホワっとした、電球の現物より大きい光の玉
デジタルだとカチッとした、小さい電球の形そのまんま
に写っちゃうワケです。

記録映像としてはデジタルの方が優れた結果と言えるんですが
人間の目で見てどっちのほうが綺麗に見えるか、
どちらの方が現場で見るルミナリエの雰囲気に近いか、
と言うと
フィルムの方なんですよね...


デジタルで撮っても
電球が電球の形じゃなくって
光の玉になって写るフィルターとか無いもんですかね?
せめてソコだけでも何とかなったら
D3でも現場で見るルミナリエに近い雰囲気の写真が撮れそうなんですけど...(-_-;)
(フィルムで撮るのって、お財布にはホント厳しいんですよ!)





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