「六四式スピードライトシステム」
システム構成品一覧及び解説


さて、
撮影機材のページでざっと紹介しているのですが
本システムにおいて
何をどこに?
どのように使っているのか?
何の役を果たしているのか?
始めにそれを紹介します。




クリックすると別窓で開きます。
(同じサイズですが...(^^;) )

番号 品名 備考
Nikon D3 6月26日 追記

D3は画面内、APS−Cの撮影範囲に51点ものフォーカスエリアがあり、
しかもフレーミングの変更、あるいは被写体が移動してもフォーカスエリアが
次々と隣にバトンタッチして追尾する「3D−トラッキング」
という機能が搭載されている。
(3D−トラッキングは良く迷子になることもあり完全では無い。
また現状では3D−トラッキングは他にD−300にも搭載されている。
蛇足だがD3はフルサイズ1200万画素で使用するより
APS−C 500万画素で使用する方が色々な意味で快適に使える。
カトちゃんは運用が大変な高画素機は基本的にキライな人。)

フィギュアを撮影する時はこの機能も利用しつつ、
フィギュアの顔にフォーカスエリアを一致させてピントを合わせる事で
スピードライトの調光精度を高く維持することが可能になった。

(一眼レフはフォーカスエリアも露出制御に影響を与えており
多数あるフォーカスエリアのどれか一つにピントが合っていれば
それを適正露出の判断材料としている。
これは恐らくどのメーカーでも行っている事)

D2Hではフォーカスエリアが11点だったため
フィギュアの顔にフォーカスエリアを一致させられない事も多く、
背景の布の色等に露出を狂わされる事が多かった。

また、スピードライトの制御でもD2Hはスレーブ3灯の露出補正値は
D2Hとスピードライトの制御マスターである
SB−800の値を合算した値がベースになっていたため
露出補正操作が非常に煩雑になっていたのだが、
その点、D3はD3側だけで4灯全ての露出値に補正がかかるようになり
操作性が良くなっている。

以上のようにD3は調光精度と操作性がD2Hに比べ向上している。
おかげでD3を使い始めてから歩留まりが向上し、
操作性の向上により撮影枚数も少々増え
(撮影枚数についてはカメラよりむしろ体力の限界が決めていると言える(^^;))
レポのボリュームが増えている。
 
Nikon SB−800 ヨコ位置撮影時の主灯、
及び他3つのS.L.(スピードライト)の制御を
「i−TTL」と言うNikonのシステムで赤外線制御する「マスター」でもある。

(ポップアップストロボ内蔵の中級機はこの機能をボディに搭載しているが、
D2,D3系は内蔵ストロボが無いためこの機能が搭載されていない。
そのためSB−800、又はSU−800が必要となる。)

他3灯を高価な接続ケーブル無しで制御出来るのは有り難いが、
制御信号の受信不良で他3灯(マスターに対しスレーブと呼ばれる)
の発光ミスが生じるという欠点もある。

背面の液晶に本S.L.と他3つのS.L.の発光量の設定が表示され、
方向ボタンだけで4灯全ての露出補正値の設定変更が出来る。
(すなわち本システムでは4つのS.L・は
全て異なった露出補正値で発光させる事が出来る)

ちなみに綺麗に光を回すため縦位置とヨコ位置で主灯をSB−600、800の
いずれかに切り替えねばならないため、露出補正値の設定を変更するべく
会場で良くゴソゴソと操作している。
 
Nikon SB−600 縦位置撮影時の主灯。
制御信号受信部の位置の関係で発光部を180度後向きにして使用。

撮影時「ピピ、ピー」と言う音を聞いた方も多いと思うが、
音を出しているのは実はコレ。正常発光時「ピピ」と鳴り、チャージ終了時
「ピー」と鳴る。カトちゃんは「ピピ」と「ピー」の間隔で電池の消耗の程度を
判断している。

音が鳴ると言えば制御信号の受信不良で制御不良な発光をしてしまったら
「ピ〜ポ〜ピ〜ポ〜」と間抜けな音がするのだが、
放っておくといつまでも鳴り続けるため、使っている本人は
その度に慌てさせられている...(^^;)
 
自作ディフューザーBOX
クリップオン側用
異様に大きいが、取り外して折りたたむとA4サイズとなる。
詳細は後日別ページを作製の予定
 
自作ディフューザーBOX
ブラケット側用
こちらもたたむとA4サイズになる。
詳細は後日別ページを作製の予定
 
ブラケット Kenko TWIN CAMERA HOLDERとアルミ板等を使用
Kenko TWIN CAMERA HOLDERの中央にロックがあり、
真っ直ぐの状態〜約20°曲がった状態まで任意の角度で固定出来る。
 
縦位置、ヨコ位置でSB−800、600の角度を変えているが
このブラケットによりSB−600の角度変更操作が手軽となった。
 
i-TTL制御信号反射板 SB−800のi−TTL制御信号は赤い透明パーツ部から発信されているが
SB−600の位置はメーカーの想定外の位置になり、
しかも信号発信部、受信部の前にディフューザーが被さっていたため
SB−600が制御信号を受信出来ず、
本システム作製時はSB−600を発光させる事が出来なかった。
 
この反射板は実は平らではなくSB−600側にクシャクシャに曲げて
赤外線をSB−600の方向に反射させるようにしてある。
この反射板の追加でSB−600が正常発光するようになったが
本来の希望である位置、角度にSB−600を配置すると
信号受信部がSB−800のディフューザーの影に隠れて信号が受信出来ず
発光不能となってしまう問題が残っている。
そのためSB−600の位置と角度を正常発光する状態に妥協している

また自作ディフューザーの角度を変更しても反射板の角度が変わらないように
フラップ状に閉じたり開いたり出来るようになっている。
 
レンズ&
SB−R200取付アダプター
レンズはAi AF-S Zoom Nikkor ED 28〜70mm F2.8D(IF)を使用することが
ほとんど。ごく希にAF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G (IF)を使用。
レンズ先端のフィルターネジにアダプターリング(SX−1用)を取り付け、
アタッチメントリングSX-1(SB−R200取付用)を取り付ける。
 
SB−R200
&配光アダプターSW-11
2灯使用しているが、9番の位置に使用しているものは
ヨコ位置で撮影する時に主灯のSB−800だけではどうしても残ってしまう
強い影を消すために使用されている。
とは言え影が全く無くなってしまうと立体感の無い、
のっぺりした写真になってしまうため、
主灯の作る影を適度な明るさに調整することが本来の使用目的。
そのため主灯に対して
−2/3〜−1段程度の露出補正をかけて使用。
 
10 SBR−200
&配光アダプターSW-11
10番の位置の方は縦位置で撮影する時の主灯の影を消すためのもの。
発光不良を回避するため、本来の取り付け位置(時計の9時の位置)より
少々ずらして取り付けている。

本来ならば2灯の片方をオンオフしながら使用するべきなのだろうが
発光位置がレンズの光軸に近いため、片方をオン、オフした写真と
しなかった写真で大きな差が出ない。そのため最近は両方とも発光
させっぱなしで使用している。
(使用開始初期はまめにオンオフしていたが、すぐにその手間と労力と
時間が惜しくなった事と、オフにしたあとオンにし忘れる事が頻発し、
撮影失敗する事が多かった...)
 
11 縦位置用フラッシュ光反射板 本システムのコンセプトは
スタジオライティングの知識の有る方が
イベント会場で展示されるフィギュアの状況を知れば誰でも考えるであろう
「まずはデカイ発光面積、次に発光面の高さと角度」なワケです。

更に画質を上げるためには
発光面積をより大きく、発光位置をより高く、
発光面の角度をより深くすれば良いのですが...
現状ではSB−600の発光不良、
そして更に画質を欲張ってしまうと更なる大型化、重量増加...(^^;)
画質向上はなかなか難しい状況となってました。

この反射板はホビコン大阪への出発前日に思いついて
即席で付けてみたのですが、思ったより効果が得られました。
でも効果は不安定(^^;)
というかワーキングディスタンスに応じて
反射板の角度を要調整なので効果的な運用は正直難しい...

しかし撮影されるフィギュアの向こうにいらっしゃるディーラーさんには
発光時のまぶしさが減じられると言う事で好評でした
反射板としての運用は正直難しいのですが
幻惑防止板として残しておこうと考えています。








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