「六四式スピードライトシステム」
SB−800 詳細




縦位置撮影の主灯SB−600が
ブラケットを使用して照射角度を変えられるのと同様、
横位置の主灯のSB−800も照射角度を変えられるようになっています。
ただ大きな違いとして
SB−800は本システムのコンセプトの一つである高さを稼ぐため、
SB−800の発光部そのものは真上を向いた状態で発光させ、
ディフューザーBOX内で反射させて前方に光を照射するようになっています。









照射角度の変更はSB−800のヘッドの角度を変えて行っているのですが
困った事にSB−600,800のヘッドは水平、真上向きでのみロックがかかり
中間の角度ではクリックストップがあるだけ。
ヨコ位置の主灯として使用する時は30°下向きにセットしたこの状態で使用しますが
クリックストップではディフューザーBOXの重量を支える事が出来ず
レンズの鏡筒に当たるまで下を向いてしまいます。

そこまで下を向いてしまうと
撮影するフィギュアの頭部の配光が悪くなったり
(と言うより照射範囲から外れて光が当たらない(^^;))
ズーミング操作やピントのマニュアル操作での変更、
その他レンズの保持にもディフューザーBOXが手に干渉してしまいます。







そこでこの部分に布テープを貼って
30°下を向いた状態でテープが踏ん張ってくれるようにしています。
テープの裏面、
くっついてくれたら困る部分にはティッシュを貼ってあります。







テープはRC用のものを使用しています。
JR PROPOというメーカーさんが出している物です。
幸い未開封のものがあったのでその写真を上げておきます。

(コレ、NITTOのOEM品ですが
他に売ってるのを見た事が無い...
出来るだけ安く買いたいのだけど
電材屋とかで売ってる所ありませんかねェ...)


このテープを愛用している人が一番多いのは
ヘリをやっている人みたいですので
(ちなみにカトちゃんは飛行機屋さん、ヘリは全くダメです。)
空物のRCをやっている模型屋なら在庫していると思います。
ちなみにこれは神戸市須磨区の須磨模型にて購入。

このテープ、高価ですが何かと非常に便利で
色々と変な使い方にも使ってます。
重ね貼りする時は重ねる部分の布面に瞬間接着剤を染みこませると
非常に強力にくっついて剥がれにくくなると言う裏技も使えます。

あと、使うのをためらうほど高価ですが
3Dで曲がるラインのマスキングにも使えたりして...
(糊が強力なので塗料が剥がれる心配の無いところ限定です)







SB−800とディフューザーBOX全体。
これは正面に向けて発光させる状態、
卓全体を撮る時とか、
縦位置で撮影する時はこの状態が多いです。

発光面の下、ビロ〜んとぶら下がってるのは
i−TTLの制御信号反射板。
この反射板の開く角度も
上の布テープ&ティッシュで作ったリボンで決まるようにしてあります。







主灯として使用する時の
30°下向きの外観。






これがSB−800のi−TTLシステム制御画面
”M”はマスターであるSB−800を示し
TTLで制御し、露出補正値0である事を示します。

他の”A”、”B”、”C”は割り当てられたスピードライトの制御を行いますが
これ、実は
「A号機、B号機、C号機」
ではなくて
「制御グループA、B、C」
の意味なんです。

A、B、C、の各グループにそれぞれ3つのスピードライトを割り当てる事が出来、
最大ではマスターのSB−800含め10灯もの制御が可能、
まるでヘカトンケイルズシステム...(^^;)







設定の変更は画面下の方向キーで行います。

ちなみにカトちゃんは通常

M:SB−800
A:SB−600
B:SBR−200 2灯

の割り当てで使っています。
(Cはたま〜にSBR−200の3灯目をどこかに置いたりして使うので
一応設定だけしてます。)

例えばこの制御画面は縦位置撮影時の標準セッティング、
マスターのSB−800は邪魔な発光であっても
他3灯の制御のため発光せざるを得ないので3段アンダー、
縦位置の主灯であるSB−600は補正無し
影の強さをやわらげる目的のSBR−200 2灯は−2/3段アンダー

これで発光させて写った写真の露出がオーバー、アンダーだったら
SB−800の方では露出補正操作は行わず
D3で露出補正を行います。

要はSB−800の制御画面では
ライティングのバランスだけ考えれば良くて
露出そのもののコントロールはD3で行えるようになってるワケです。


え〜、
実は他のメーカーさんのスピードライトのシステムって
どうなってるのか全然知らないんですけど...

他のメーカーを使ってる方も
この辺は似たようなモンだろうと思ってチト解説してみました。


このi−TTLシステムが無かったらカトちゃん、こんな
「六四式スピードライトシステム」
なんて考えもしなかったと思いますよ。







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